予期せぬ逝去をしてしまう人もいます。病気の場合にはある程度覚悟が出来るのかもしれません。しかし災害などの場合には予期していなかったということもあり、遺族も心の整理が出来ないということがあります。葬儀を執り行わずに直接火葬をして終わりにする、という人もいるようですが、実際には故人のためではなく遺族のために葬儀を行うという考えもあるので、行ったほうがよいでしょう。
遺族のけじめをつけるためにも行うとよい、とされています。色々な考え方はありますが、それでも行わなければいつまでも心の整理ができませんし、ズルズルときてしまうので遺族のためにも行うとよいです。今は遺族の心にしっかりと寄り添ってくれる専門業者もあるので、相談をしてみるのもよいでしょう。
そうすることによってスムーズに対応をしてくれるということもあります。
葬儀は宗教的な意味合いを持つものだからこそ、故人や遺族の宗教に合わせて執り行う必要があります。同じ仏教であっても宗派によって流れも異なることがあります。最近では菩提寺を持たない家庭が増加をしているので、仏教式で執り行いたいと考えていても、どこの寺院に依頼をすればよいのか分からないということもあります。
そんな時には専門業者に相談をしてみるとよいでしょう。中には特に信仰をしているわけではない、としてもキリスト教式で行ったり、神式で行うこともあります。参列者もどういう対応をしたらよいのか分からないということもあるかもしれませんが、それでも故人や遺族の考え方で執り行ったほうがよいでしょう。
宗教にこだわりたくはないという人もいます。それもよいですがその後の供養に関しての情報も分からなくなってしまうことがあるので注意が必要です。
生前の希望を家族に伝えていたとしても、故人が葬儀を直接行うことはできないので、家族にすべてをゆだねることになります。家族は故人の意志をどれだけ忠実に実行できたかで、後になって納得のいくお葬式だったか、悔いが残ってしまったかが違ってきます。
悔いが残らないようにするためには、つらいことでも事前の準備は欠かせないこととなります。以前とは異なり、様々な形式のお葬式が行われるようになっています。現在でも仏式で行う人が大半を占めていますが。無宗教葬という形も確実に増えています。
家族にとって周囲への配慮などがあり、受け入れがたい形でも、故人の意志であれば、世間体よりもそれを優先するべきかもしれません。故人が望んでいた形は地味なものだったのに、見栄などから派手に行ってしまうということは避けたほうが無難です。
故人の家族は、悲しみの中で準備をしなくてはならないので、非常に精神的にも負担が多くなりますが、第一に大切にするのは故人の意志だということを忘れないようにするべきだといえるでしょう。