仏壇と言えば、おじいちゃんおばあちゃんのお家の和室の一角に置いてある、ドンッと構えてある四角い黒い観音開きの箱で、黒い漆塗りの扉には、金の蒔絵が付いています。そんなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
でも最近では、和室を好まない若い世代の人たちや、マンション住まいで元々フローリングの部屋しか備わっていない空間で過ごしている人など、一昔前とは随分日本家屋の現状も大きく変化して来ました。畳の部屋がないので、普段正座を擦る習慣もなく、正座が出来ないと言う若い人も多いとききます。
例えばそんな人にも対応出来るタイプもあり、一見鏡台の様に、お参りする椅子がセットで付いている仏壇なども存在する様です。普通にフローリングやベットルームの一角に、鏡台の様に存在していますが、実は仏壇ですと言う、嘘の様で本当の話です。
多様化する暮らしやニーズに応えて、その姿かたちも、生活スタイルによって様々に変化をもたらしているのは、とても興味深い事です。白を基調とした陶器で出来た物などもあったり、部屋の四隅に置いても圧迫感が出ない様に、とてもスリムに細長い形状の形だったりと、リビングに置いてもすっきり埋まり、空間に共存する様なスタイリッシュです。
それに、存在感が左程ないタイプなども人気がある様です。リビングなどの人が集う場所に置かれていた方が、亡くなった人の魂も、子孫にいつも囲まれていて、寂しくないのかも知れません。